身内の病気で知った、薬の威力
幼い頃から生き物に強い関心があり、一人で博物館に通うほどでした。大学で病気の成り立ちや免疫に興味を持ち、大学院に進学して、インフルエンザウイルスのワクチンの研究を行っていました。在学中に家族が病気になったことが契機となり、薬の意義を考えるようになりました。医薬品等の開発支援をするCROの役割に注目し始め、日本で初めてCROを手がけたシミックの存在を知りました。
「私にやらせてください!」
非常に働きやすいと入社していた学部時代の同級生からシミックの評判を聞いていました。説明会に参加し実際に見てみると、人事担当者の人柄が良く、友達の言葉に納得しました。そして、大学院を修了後に入社。最初は学生と社会人との意識の差に戸惑いましたが、積極的に話しかけてコミュニケーションを図り、自ら業務を引き受けるようにしました。仕事は、自分の能力を活かす絶好のチャンス。講義を受ける学生時代のような受身の姿勢ではなく、社会人としての責任を自覚し能動的に動くことで、周りから評価が得られ、自分自身を高められます。
シミックだからできること
医薬品が世の中に誕生するまでに、治験という臨床試験がいくつかの段階を経て行われます。各試験段階で安全性を確かめたあとに、薬の効果が発揮される用量等の検証をしていきます。入社以来、私はこの臨床試験に携わり、医薬品製造販売の承認を申請する文書が適確に授受されているか、臨床試験における国際基準を遵守しているかなどを確認する重要な業務を行っています。業界の最大手であるシミックは、国内外問わず数多くの製薬企業から、様々な分野における臨床開発業務を受託しているので、最新かつ幅広い医薬関連の知識が得られ、薬に関するすべての事柄を学べます。
海外チームと連携し、深まるキャリア
入社2年目の今年、国際共同臨床試験の担当に立候補しました。海外に比べて日本は医薬品の承認に時間がかかり、臨床試験のスピードにも差があります。また、アメリカではFDAに提出する書類が必要になるなど、これまで以上に大変な作業になります。しかし苦労があったとしても、海外と同時に行う臨床試験に参加し、海外のレベルで勉強しながら豊富な経験を積むことができます。将来は一つのプロジェクトの責任者となり、医薬品開発に深く関わっていきたいと考えています。