20万人の学生が選ぶ!働きたい企業50社

BACCS(バックス)

鈴興株式会社

学生が選んだ理由 編集部レポート

個々の強さを最大限に引き出す

1970年に創業し、静岡県浜松市に本社を構える鈴興株式会社。経営の上で重視するのは相互信頼・人間尊重・共存共栄の主に3点で、社是として掲げる通り「人」を非常に尊重している。主に地域に密着した多角的な事業を展開しつつ、時代に柔軟に対応。その歴史は昭和、平成そして令和と3つの元号を跨いできた。また、20代から70代と幅広い年代の社員が在籍し、結束力が強い点も魅力だ。伝統を引き継ぎ、常に挑戦し続ける同社代表取締役・鈴木博彦氏の経営に対する想いとは。

鈴興株式会社 写真

鈴興株式会社
所在地 静岡県浜松市中央区葵西2-5-15
設立 1970年
資本金 1000万円
事業内容 燃料/油脂/工業薬品/金属/工業資材/照明の販売業務・保守点検業務、物流・管理業務、アルミホイール/車用オプションパーツの販売業務、WEBストアの運営業務
企業URL http://suzukoh-970.co.jp/
代表者 鈴木 博彦  KENJA GLOBALへ

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。

INTERVIEW

代表取締役鈴木 博彦

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歴史を紡ぎ、
社是を体現し続ける
伝統ある事業と社会貢献

当社が属する業種は卸売業です。日本で自動車用アルミホイールの開発・製造を成功させた現・エンケイ株式会社の創設者である鈴木建次氏が商社機能会社として創設したのが当社の始まりでした。自動車用アルミホイールについては、当時の日本において開発・製造の幕を開けた歴史を持っており、誇らしく思います。他にもさまざまな商品を扱っており、持続可能な提供をしていくことで、地域や社会に貢献しています。また、工場関係以外の場所やものにとらわれず、製品をお届けできるのも魅力であり強みです。私は当社を100年企業にすることを目指していますが、その上で重視しているのはやはり「人」。特に最も身近にいる社員の心身です。そのため、悩みを抱えている社員に寄り添うことも大切にしています。事業はもちろん、社員、そしてお客さまや取引先さまなど、あらゆるステークホルダーに対する持続可能性を追求し、未来に向けて前進し続けています。

一人ひとりに合わせた働き方

社員一人ひとりによって、どのような形が働きやすいかは異なります。全体的に見ると、まず当社では着用する制服を自由にしています。ほかには賞与や資格支援。特に資格に関しては、一人ひとりのキャリア支援の意図もあります。仮に当社を退職したとしても、次の仕事に活かせるように支援をしているのです。個別的な観点からは、体力面から時短勤務を導入したり、メンタルヘルス面から人事の調整を行うなどの取り組みも行ってきました。社員は皆真面目に日々取り組んでおり、私も非常にありがたいと常々感じています。一方、時代の変化が働き方の変化を促した点もあります。特に影響が大きかったのはコロナ禍。例えば、対面での会議をリモートに切り替えました。すると、2、3時間を使う従来の会議をせずとも、リモートで十分な状態が確立されていったのです。そしてこれを機に、委託していた運送を自社で実現できないかと思うようになったのです。実際に試してみると実現可能であることを発見し、今では自社便で早くお届けする方法も確立しました。

幅広い年代の社員と強い結束力

私が当社に入社したのは2000年。当時は40代や50代が中心でしたが、現在では20代から70代まで、幅広い年齢の社員が在籍しています。私より年齢が上の社員もいれば、下の社員もいるため、バランスよく全体を見渡すことができる丁度いい状態だといえるでしょう。新規採用というケースもあれば、紹介というケースもあり、社員は様々な形で入社しています。皆、覚悟をもって入社していますので、いつも真面目に業務にあたってくれています。社員
それぞれが多様な個性を持ちつつ結束力が強い理由は、無理に組もうとしていないことと、無理に組ませようとしていないことです。目指す目標は同じだとしても、一人ひとりのアプローチが違うのは自然なことです。ですので、コミュニケーションをしっかりした上で、同じゴールを目指しています。私は個々の集まりが組織を強くすると信じています。そのため、チームから組むのではなく個々を強くしていき、その上で共に組むということを大事にしています。

まずは「やってみる」ことから

仮に就活や将来に迷っている人がいたとしたら、私ははじめに「好きなことは何ですか?」と尋ねます。一方で、経験してみないと分からないこともあるでしょう。なので、目の前で悩んでいる方が前向きであるなら、私はまず「うちで働いてみない?」と声をかけ、当社で働きながら自分のしたいことや目標を見つけていけるよう支援します。当社に入社する際には本人の希望を尊重するのですが、業務を進める中で新たな発見があるかもしれません。例えば、最初は営業を志望していた方も、実は別の職種の方が向いていたという場合もあります。加えて、年齢の変化や経験の積み重ねによって考えが変わる可能性もあります。そのため、唯一の正解というものはありません。ですから、社員を常に見ながら人事を行うように努めています。まずは一歩を踏み出し、経験を積むことで自分の方向性が見えてくると私は信じています。